【完全版】CMS とは?特徴やメリット・デメリットなど徹底解説【初心者向け】
2021.11.15
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- CMS という言葉は有名だけど、実際にどうなっているのか、わからない…
- CMS って、なぜここまで流行しているのだろう…
- CMS を導入すべきか、メリットとデメリットが気になる…
本記事では、上記のような CMS 初心者が知りたいことについて、CMS 経験者(5年以上)が徹底解説していきます!
CMS の知識を深め、解像度を高めるキッカケになれば幸いです。
CMS とは?
CMS とはコンテンツ管理システム(Content Management System)の略で、Web 系コンテンツの作成、保存や編集が簡単にできるシステムです。Web ページの美しいテンプレートと配信システムが搭載されているため、専門知識も不要。私達はコンテンツの作成や編集に集中できます。
例えば、以下のようなことが CMS で簡単に実現できます。
- Web ページの文面変更
- 商品の写真をアップロードし、Web ページで紹介
- 自社商品の魅力をブログで配信
- etc…
上記のように CMS の主な目的は、Web 集客です。具体例として、Web サイトやブログ、オウンドメディアなどが挙げられるでしょう。
このように CMS は、Web 系コンテンツの配信、そして保守・運用が容易にできるシステムとなっています!
CMS が流行した理由
Web が黎明期だった時代、CMS は存在せず、全ての情報が Web ページに直接埋め込まれていました。その結果、テキストや画像を少し変更するだけでも、非常に大変…。
具体的には、サーバーにアクセスして、ファイルの情報を修正したり、手元のファイルを編集 → サーバーに転送する必要があり、保守・運用のコストが重かったです。
そこで、以下のように改修頻度の観点から、2つの機能に切り分ければ良いのでは?という発想から CMS が登場しました。
- 改修頻度が多いテキストや画像などの Web 系コンテンツの管理
- 改修頻度が少ない Web ページの配信システム
その結果、システム管理とコンテンツ管理を分業させることができ、コンテンツ作成や更新の業務が効率的になりました。さらに、専門知識を必要とする Web ページの配信システムがパッケージ化されたため、Web 制作のハードルがグッと下がったのです。
その結果、CMS はあっという間に全世界で流行し、大きく急成長を遂げました。
CMS の基本機能(できること)
CMS の基本機能は以下5つです。
- Web 系コンテンツの管理 → 配信
- Web ページのテンプレート
- PC とスマホのデバイス対応
- SEO 対策
- 担当者への権限付与
すでに紹介していますが、CMS では Web 系コンテンツを管理(作成・編集・削除など)し、自由に配信できます。Web 系コンテンツはテキストだけでなく、画像や PDF など様々なファイルも含まれます。例えば、画像を CMS にアップロードすれば、素材として自由に使えます!
また、CMS には Web ページの美しいテンプレートも用意されているため、基本的な Web 制作の下地は完成済みです。そのため、イチからヘッダーやフッターなどのレイアウトを作成する必要ありません!
そして、PC とスマホのデバイスに応じて、デザインが変わるレスポンシブ対応や Google などの検索エンジンで上位になるような対策(SEO 対策)されていることが一般的です。
組織での運用面においても、CMS では管理者や編集者など細かく権限を付与できる機能があるため、柔軟にチームでコンテンツを編集できます。
このように CMS には、誰もが簡単に Web 制作 → Web 集客できる機能が搭載されています。
CMS 導入のメリット・デメリット
CMS の導入メリットとデメリットについて、実体験に基づいて、それぞれ紹介します。
CMS のメリット
CMS のメリットは以下の通りです。
- Web 制作のコストが圧倒的に低い
- 専門知識が不要のため、誰でも運用できる
- コンテンツ作成と更新に集中できる
CMS を使えば、Web 制作で重要な基盤(配信システム・レスポンシブ対応・SEO 対策など)が構築済みのため、ゼロから Web 制作するよりも圧倒的に初速が速いです。
CMS に慣れ、テンプレートを使いこなせば、最短で即日に Web 制作が完了し、翌日から Web 集客もできます(体験談)。
また、専門知識も不要です。組織目線でいえば、誰もがコンテンツ管理をできるため、脱属人化でき、安定した継続的運用が可能になります。また、外注コストも抑え、内製化もできるでしょう。
さらに、コンテンツの作成や更新に集中できるため、1番の目的である Web 集客の結果にコミットしやすい点も、大きなポイントです。
CMS の操作に慣れるまでの時間は必要になりますが、長くても2〜3日あれば、業務に差し支えないレベルで保守・運用が可能でしょう。
CMS のデメリット
今まで CMS の良いポイントを中心にお伝えしましたが、以下のようなデメリットもあります。
- テンプレートにないレイアウトは難しい
- テンプレートを多用するため、デザインが被りやすい
- 移行コストが重い
- カスタマイズできる機能に制限があり、高度な仮説検証が難しい
- Web ページの速度が重くなりがち
まず、CMS のテンプレートにないレイアウトを実装することは難しいです。例えば、オリジナルの PR ページの作成やレイアウトの細かい変更などは、専門知識がないと、厳しいでしょう。
その結果、CMS ではテンプレートをベースに運用することが多くなるため、デザインが他の人と被りやすくなります。
また、CMS の運用期間が長くなるほど、CMS への依存度が高まり、移行コストが重くなります。その結果、最新技術の導入が遅れたり、より良いシステムへの移行ができないリスクもあるため、注意しましょう。
特に、商用の CMS の場合、移行のハードルが高すぎる場合も…。そして、CMS の改造に限界がある場合、高度な仮説検証ができないケースもあります。
そして、CMS にもよりますが、色々な機能がてんこ盛りのため、返って Web ページの速度が重くなりやすいのも、大きなデメリットの1つです。Web サイト上での動作が重いと、ユーザーの離脱に大きく影響します。
さいごに
以下、CMS のまとめになります。
- CMS は Web 系コンテンツの作成、保存や編集が簡単にできるシステム
- Web 制作の基盤が搭載されているため、Web 集客で重要なコンテンツにコミットできる
- CMS はメリットだけでなく、デメリットもある
CMS の理解を深めるキッカケになれば幸いです。