【図解】Google アナリティクスの設定方法。UA と GA4 の両方を導入する流れ
2022.01.08
6 min read
- Google アナリティクスの設定をしたいけど、やり方が複雑そう…
- Google アナリティクスの全体像が見えない…
- Google アナリティクスには、新旧のタイプがあるけど、どちらを導入すればいいの…?
このような疑問にお答えすべく、Google アナリティクスの設定方法を図解。初心者向けに、わかりやすく解説しています。
Google アナリティクスの導入を検討している方は必見です!
各自 Google アカウントは作成しておきましょう。Google アカウントをお持ちでない方は、公式で Google アカウントを作成してください!
【前提知識】Google アナリティクスは 2 種類ある
👇 実は Google アナリティクスには、新旧の 2 種類があります。
新しさ | 名前 | 略称 | 料金 |
---|---|---|---|
旧 | ユニバーサルアナリティクス | UA | 無料 |
新 | Google Analytics 4 | GA4 | 無料 |
昔は Google アナリティクスには UA しかありませんでしたが、2020 年 10 月に新型の GA4 が登場しました。
GA4 は UA と比べて、以下のような特徴があります。
- プライバシーに配慮した計測方法を採用
- Web だけでなく、アプリなど横断的な計測が可能
- 機械学習 (AI) でユーザーの行動を自動で予測
両者の違いはやや難しいため、割愛します。詳細は別記事で解説する予定です!
GA4 が登場した背景
UA と GA4 の両方を導入しよう
一見、GA4 だけ導入すれば十分と感じるかもしれませんが、本メディアでは、UA と GA4 両方の導入を推奨します。
👇 理由はこちら
- 2022 年 1 月 7 日時点で、初心者は UA の方が使いやすい
- GA4 よりも、UA の方が情報量が多く、使いやすい
- 初心者でも扱いやすい UA でも、十分な数値分析ができる
- 一方で、将来的に GA4 がメインになる可能性がある
このような背景から、現地点では UA と GA4 の併用がベストです。以降から、本メディアでは UA と GA4 の導入方法を解説します。
初心者は UA をメインで使いながら、徐々に GA4 に慣れていくと、良いでしょう。
Google アナリティクスの全体像
👇 Google アナリティクスの全体像をまとめた図になります。
このように、アカウントの中に複数のプロパティが存在します。プロパティはドメイン(例: htpps://~~~.com
)ごとに作成。最後に、発行されたトラッキングコードを Web サイト(head
タグ)に埋め込めば、Google アナリティクスで数値計測ができるようになります。
アカウントの作成は最初だけです。それ以降はアカウントに紐づけて、プロパティのみ作成していきます!
【図解】Google アナリティクスの設定方法
Google アナリティクスにおける設定方法の流れは以下の通りです。
- 新規アカウントの作成
- UA と GA4 のプロパティも一緒に作成
- トラッキングコード(UA と GA4)を Web サイトに埋め込み
順番に解説していきます。
1. アカウントとプロパティ(UA と GA4)の新規作成
👇まず、こちらのGoogle アナリティクスのアカウント作成ページをクリックし、アカウントを作成していきます。
「促進を開始」をクリック
👇 続いて、アカウントの設定を行います。 各自、アカウント名を入力
👇 アカウントのデータ共有設定は、初期値のままで OK です。 「次へ」をクリック
👇 次は、プロパティの設定を行います。 プロパティ名は各自入力。レポートのタイムゾーンと通貨は日本に設定
👇 このままでは、GA4 のみのプロパティしか作成されないため、UA のプロパティも作成するように設定します。 「詳細オプションを表示」をクリック
👇 UA プロパティ作成の設定をしていきましょう。 「ウェブサイトの URL」を各自入力。確認したら、「次へ」をクリック
👇 ビジネス情報を登録していきます。 当てはまる項目を各自チェックし、「作成」をクリック
👇 すると、利用規約の確認画面が表示されるため、確認できたら、同意しましょう。 利用規約をチェックし、「同意する」をクリック
以上で、アカウントとプロパティ(UA と GA4)の新規作成が完了になります!
👇 ウェブ ストリームの詳細の画面が表示されたら「×」をクリックすると、閉じられます。
プロパティを作成できたら、UA と GA4 の画面をそれぞれ確認してみましょう。
👇 まず、作成したプロパティを確認してみます。 画像にある矢印部分をクリック
👇 すると、アカウントと紐づくプロパティは表示されるはずです。
ここから、UA や GA4 などプロパティを切り替えられます。
👇 最初に、UA のプロパティを開いて、ダッシュボード画面をチェックしてみましょう。 「すべてのウェブサイトのデータ」をクリック
👇 このような画面が表示されれば、成功です!
UA の使い方は後日、解説する予定です。
👇 続いて、GA4 のプロパティを確認してみましょう。 GA4 のプロパティをクリック
👇 このような画面が表示されれば、成功です!
GA の使い方は後日、解説する予定です。
2.トラッキングコードを Web サイトに埋め込み
👇 まず、UA プロパティから、トラッキングコードを取得しましょう。 UA プロパティの状態で、左サイドバーの「管理」をクリック
👇 すると、管理画面が表示されるため、トラッキングコードを取得していきます。 「トラッキング情報」>「トラッキングコード」をクリック
UA
の頭文字から始める UA-XXXXXX-X
が UA のトラッキング ID です。
👇 グローバル サイトタグにあるトラッキングコードをコピーしましょう。 UA のトラッキングコードをコピー
<script async src="https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=UA-XXXXXX-X"></script> <script> window.dataLayer = window.dataLayer || []; function gtag(){dataLayer.push(arguments);} gtag('js', new Date()); gtag('config', 'UA-XXXXXX-X'); </script>
後で、GA4 のトラッキングコードと合体させるため、メモ帳などにメモしておいてください!
👇 続いて、GA4 のトラッキングコードを取得していきます。 GA4 プロパティの状態で、左サイドバーの「管理」をクリック
👇 すると、管理画面が表示されるため、トラッキングコードを取得していきます。UA とは方法が異なるため、ご注意ください。 「データストリーム」をクリック
「全て」>「URL」をクリック
G
の頭文字から始める G-XXXXXXXX
が GA4 のトラッキング ID です。
👇 グローバル サイトタグにあるトラッキングコードをコピーしましょう。 グローバル サイトタグのトラッキングコードをオープン
👇 GA4 のトラッキングコードが表示されたら、gtag('config', 'G-XXXXXXXXXX');
をコピーしてください。
実は、UA と GA4 のトラッキングコードを比較してみると、殆ど同じです。
👇 そのため、コピーした UA のトラッキングコードに対し、gtag('config', 'G-XXXXXXXXXX');
を貼り付ければ、UA と GA4 がセットのトラッキングコードが完成します!
<script async src="https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=UA-XXXXXX-X"></script> <script> window.dataLayer = window.dataLayer || []; function gtag(){dataLayer.push(arguments);} gtag('js', new Date()); gtag('config', 'UA-XXXXXX-X'); // 追記 gtag('config', 'G-XXXXXXXXXX'); </script>
詳細は公式ドキュメントをご覧ください。
GA4 に関して https://www.googletagmanager.com/gtag/js?id=UA-XXXXXX-X
の ?id=UA-XXXXXX-X
となっていますが、問題ありません。公式ドキュメントと同じ方法を採用しています。
後は、上記のトラッキングコードを、head
タグに埋め込めば完了です!
WordPress であれば、多くのテンプレートで管理画面から head
タグに埋め込めます。各自、使用しているテンプレートで、head
タグの設定方法を調べてみましょう。
👇 無料テンプレート「Cocoon」の場合 Cocoon の設定画面
Cocoon の head
タグの設定
UA・GA4 導入のテスト
最後に、UA と GA4 の導入チェックを行います。
- 導入した Web サイトにアクセス
- UA と GA4 でリアルタイムにアクセスがあるか確認
👇 Web サイトにアクセスした後、UA のリアルタイム数値に、ご自身のアクセスが反映されていれば、OK です!
👇 GA4 も同様に、リアルタイム数値に、ご自身のアクセスが反映されていれば、OK です!
UA は Web サイトにアクセス直後に、リアルタイム数値に反映されますが、GA4 は UA と比べて、反映までやや時間がかかる印象です。GA4 のみ反映されない場合は、少し待ってみましょう。
Google アナリティクスのデバッグができるChrome 拡張機能もありますが、簡易版(トラッキングコードの有無を判断)のため、本メディアでは手動での確認方法を紹介しています。
おわりに
以下、まとめです。
- Google アナリティクスには、UA と GA4 の 2 種類がある
- UA と GA4 の両方を導入するのがベスト
- トラッキングコードを
head
タグに埋め込めば完了
Google アナリティクスを導入し、Web サイト改善の一歩を踏み出すキッカケになれば幸いです!