Web ページの表示速度が遅いと、重めの悪影響があるので要注意

2021.11.19

2021.12.03

4 min read

B!
Web ページの表示速度が遅いと、重めの悪影響を及ぼすので、要注意
  • Web パフォーマンス改善の重要度がわからず、後回しにしがち…
  • Web ページの表示速度を上げると、どれだけ効果があるのか、ピンとこない…

このような悩みを解決すべく、Web ページ表示速度(パフォーマンス)がビジネス視点でどれほど重要なのか、まとめました。

ホームページなどの Web サイトやブログなどのオウンドメディアを運営している方は必見です。運営している本メディアもパフォーマンスを徹底的にこだわっています

performance

Web ページの表示速度が遅いと…

Web パフォーマンスが悪化し、Web ページの表示速度が遅くなると、以下2つの悪影響が発生し、売上などビジネスに大打撃を与えます

  1. 表示遅延が増えるほど、ユーザーは離れていく
  2. 表示速度が遅すぎると、検索順位(SEO)に影響し、集客数がダウン

それぞれ、順番に解説します。

表示速度が遅い Web ページを例えるなら、穴が空いたバケツ(Web ページ)と同じです。頑張って水(顧客)を入れても、漏れている状態になります。

表示遅延が増えるほど、ユーザーは離れていく

Google は表示速度に応じて、モバイル(スマホ)で閲覧しているユーザーの直帰率(ページから離れる割合)がどのようになるのか、データ(下図参照)を掲載しています。

https://amphtml.files.wordpress.com/2017/02/think-w-google.png 出典:Google Developers Japan: モバイルページのスピードに関する新たな業界指標

上図を日本語で解説するとと、以下のようになります。

  • 表示速度が 1 秒から 3 秒に落ちると、直帰率は 32% 上昇
  • 表示速度が 1 秒から 5 秒に落ちると、直帰率は 90% 上昇
  • 表示速度が 1 秒から 6 秒に落ちると、直帰率は 106% 上昇
  • 表示速度が 1 秒から 10 秒に落ちると、直帰率は 123% 上昇

また、Google ではたったの 1 秒の表示遅延が、コンバージョン率(購入などの最終成果ポイント)が下がると述べています。

1 秒の表示遅延で、コンバージョン率が最大 20 %悪化する 引用:Business growth through mobile site speed | Think with Google

コンバージョンポイントが商品の購入とした場合、たったの1秒の表示遅延で毎日の売上が最大 20% ダウンと考えると、ゾッとしませんか?

他にも、Google では、以下のような事例も紹介しています。

BBCでは、サイトのロード時間が 1 秒増えるごとに、さらに 10% のユーザーを失う 引用:Why does speed matter? | Google Sevelopers

つまり、良い商品や良いコンテンツを Web ページで発信しても、厳しい現実かもしれませんが、表示速度が遅ければ効果が薄れます

以上のことから、たったの 1 秒(むしろ、Web の世界では長すぎる 1 秒)であっても、ページの表示改善に努めることは非常に大切です。

検索順位に影響し、集客数がダウン

Google はモバイルの検索アルゴリズムに対し、Speed Update を行っています。

2018 年 7 月より、ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素として使用することになりました。 これを「Speed Update」と呼びますが、対象となるのは、ユーザーがかなり遅いと感じるようなページのみで、ごくわずかな割合のクエリにしか影響しません。 引用:ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します | Google 検索セントラル

上記で述べられている通り、対象は著しく遅いページです。そのため、そこまで苦にならない表示速度であれば、問題ないと思います。

もし、ページの表示速度が明らかに遅いと感じる場合、パフォーマンス改善した方が良いでしょう。

さらに、Google は 2021 年 6 月中旬から、Web パフォーマンスを意味する Core Web Vitals(コアウェブバイタル)が検索順位に影響することを発表しました。 参考:ページ エクスペリエンスの更新に対応するための期間、ツール、詳細情報 | Google 検索セントラルブログ

このように、Web パフォーマンスは検索順位に影響するのです。

【事例紹介】表示速度を改善した結果

Web ページの表示速度を改善した結果、以下のような成功事例が Google で紹介されています。

・Pinterest は、待ち時間を 40% 短縮し、検索エンジンからのアクセスが増え、登録者数が 15% 増加 ・COOK は、平均ページロード時間を 850 ミリ秒短縮し、コンバージョン数を 7% 増加、直帰率を 7% 減少、セッションあたりのページ数を 10% 増加 ・Mobify 社では、ホームページの読み込み速度が 100 ミリ秒低下するごとに、コンバージョン率が 1.11% 増加 引用:Why does speed matter? | Google Developers

このように、Web パフォーマンスの改善には大きなポテンシャルが秘められています。

おわりに

ユーザー離れやコンバージョンの影響度などを考えれば、パフォーマンス改善をやることは火を見るより明らかです。

Web パフォーマンスが悪い状態を放置すると、長期的な機会損失になりえます。だからこそ、Web パフォーマンスは常に意識すると良いでしょう。

「たったの 1 秒、されど 1 秒」

Web パフォーマンスの理解を深めるキッカケになれば幸いです。

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