【初心者向け】WordPress とは?特徴や仕組みなどをわかりやすく解説
2021.11.26
5 min read
本記事では、CMS(コンテンツ管理システム) の代表格である WordPress(ワードプレス)について、初心者向にわかりやすく解説。WordPress 歴5年以上の知見をギュッとまとめています。
WordPress の知見を深めるキッカケになれば幸いです。
WordPress(ワードプレス)とは?
WordPress とは、Web 制作・運用が簡単にできる無料ソフトウェアです。
専門知識が無くても、文面や記事などのコンテンツを新規作成・編集が可能になります。そのため、ホームページやオウンドメディア(ブログ含む)といった Web 制作・運用で使われることが多いです。
WordPress を使わない場合、こんなに大変
WordPress がなかった Web 黎明期では、Web 制作・運用でこんな面倒な作業をしていました。
上図のように各 Web ページごとに、HTML ファイルを用意しなくてはいけません。
また、HTML ファイルはサーバーで管理されているため、手元の HTML ファイルを編集したら、サーバーに送信する必要があります。
ちょっと文面を修正するだけでも、毎回黒い画面と向きあうなんて、専門知識も必要で大変です…。
WordPress の仕組み
WordPress は以下のような仕組みになっています。
- ユーザーが Web ページにアクセス
- WordPress が良しなにデータベースへアクセスし、必要なデータを取得
- WordPress は、必要なデータが埋め込まれた Web ページを生成
- ユーザーは Web ページを閲覧できる
WordPress は Web 配信の機能とコンテンツ管理の機能が分離されています。そのため、簡単に ダッシュボード画面で Web ページの作成や編集が簡単にできるのです。
WordPress は Web 黎明期における救世主のような存在と言えるでしょう。
WordPress の特徴
WordPress の大きな特徴は以下3つです。
- 魅力的な多数のテンプレート
- プラグインによる機能の追加
- カスタマイズの自由度が無限大
魅力的な多数のテンプレート
WordPress には、魅力的な無料テンプレートが用意されています。以下のような主要なページのレイアウトがデザイン済みです。
- カテゴリーページ
- トップページ
- ブログページ
- etc
さらに、PC だけでなくスマホにも対応(レスポンシブ対応)しているため、デザインを整えるコストを大幅に削減できます。
無料だけでなく、完成度の高い有料テンプレートもたくさん販売されています。私は有料テンプレートを使うことが多いです。
プラグインによる機能の追加
WordPress には、プラグインという機能があります。プラグインは便利アイテムのようなもので、基本的に無料で使えます。
下図のように、プラグインはたくさん公開されており、ダッシュボード画面から自由に導入できます。
導入すると、色々な機能が使えるようになります。以下、プラグインで実現できる一例です。
- 目次生成
- お問い合わせフォームの設置
- SNS のシェア数の表示
- etc…
プラグインを使いこなすことで、WordPress で取り入れたい機能を簡単に導入できることも、嬉しいポイントです!
カスタマイズの自由度が無限大
WordPress の強みは何といっても、カスタマイズにおける自由度の高さです。下図のように、簡単にサイドバーやヘッダーなどを自由に変更できます。
例えば、自分達の商品をバナーで PR するなど、可能性が無限です!
さらに、プログラミングが多少できるようになれば、オリジナルの装飾やレイアウトの変更はもちろん、ちょっとした Web サービスも作れます。
各サービスと WordPress の違い
ブログサービスとの違い
WordPress との比較対象でよく挙げられるのは、アメブロ、note、はてなブログなどのブログサービスです。違いは以下のようになっています。
WordPress | ブログサービス | |
---|---|---|
カスタマイズ | ◎ | ▲ ~ ◯ |
マネタイズ | ◎ | ▲ ~ ◯ |
立ち上げスピード | ▲ ~ ◯ | ◎ |
初期のアクセス数 | ▲ | ◯ |
WordPress はカスタマイズ性能がピカイチです。デザイン面のチューニングはもちろん、目立った場所に自社商品の PR を配置することも可能です。
また、厳しい利用規約もないため、マネタイズの手段(戦術)も幅広くなります。
詳細はオウンドメディア視点 の WordPress メリット・デメリット【ブログ含む】をご覧ください。
ホームページビルダーとの違い
WordPress はホームページ制作としても、使用できます。そのため、ペライチなどのホームページビルダーと比較されることも多いです。
違いは以下のようになります。
WordPress | ホームページビルダー | |
---|---|---|
カスタマイズ | ◎ | ▲ ~ ◎ |
マネタイズ | ◎ | ▲ ~ ◯ |
立ち上げスピード | ▲ ~ ◯ | ◎ |
手厚いサポート | × | ◯ ~ ◎ |
定期的な情報発信 | ◎ | ▲ |
ホームページビルダーと比べ、WordPress はブログなどの定期的な情報発信で大きな強みを発揮します。詳細は Web サイト視点 の WordPress メリット・デメリットをご覧ください。
WordPress 運営に必要なもの
WordPress 運営するには、以下2つが必要です。
- サーバー
- WordPress をインストールするための箱
- 独自ドメイン
- オリジナルの URL(hoge.com など)
サーバーと独自ドメインのイメージは下図の通りです。建物の関係と似ています。
WordPress 運営の費用
サーバーはレンタルすることが一般的です。基本的なプランであれば、以下の値段で収まります。
- サーバーは月額 1,000 円くらい
- 安いサーバーになると、月額 550 円くらい
- ハイスペックなサーバーでも、月額 2,000 円くらい
- 独自ドメインは年額 1,200 ~ 2,000 円くらい
- 人気なドメインは非常に高額になるため、ピンキリ
WordPress で本格的にオウンドメディアや Web サイトを運営すると、1年で合計 13,000 ~ 15,000 円くらいのコストがかかるでしょう。
一見コストが高いように感じるかもしれませんが、オウンドメディアや Web サイトで収益化する場合は、十分に回収できる範囲です。 私個人の意見になりますが、WordPress 運営の費用帯効果は高いと感じます。
WordPress のデメリットも正しく理解しよう
WordPress の魅力を語りましたが、全てが万能というわけではあり以下のようなデメリットもあります。
- 一般論
- 始めるハードルがやや高い
- 手厚いサポートがない
- 自分でセキュリティ対策が必要
- 極めたい人向け
- 高度なパフォーマンスチューニングが難しい
- 大きな改修や移行コストが重くなりやすい
デメリットを紹介しましたが、メリットが上回るケースが多い印象です。 正しくデメリットを理解することで、WordPress の納得度が高まるため、紹介しています。
おわりに
初心者向けに WordPress について解説しました。私は長年 WordPress を使用した経験から、素晴らしい CMS であると感じてます。
とはいえ、時には WordPress が不向きなケースもあるため、WordPress の向き・不向きを理解することも大切です。
そして WordPress が向いていると感じた方は、楽しい WordPress ライフを過ごすキッカケになればと思います!